2010年1月30日   投稿者 setonouminchu
電動リールコンセント

最近、電動リールを使用する方が多いのでコンセントを作ってみました



私は、電動リールを使用する様になって10年位になります



現在、作っているのは、既にバージョン3になります



材料は、ホームセンター等に有る市販の物ばかりです



予算は、絶縁カバーを除き約¥1,000前後です

























必要の無い部分を切り取って、コンセント間の隙間を出来るだけ確保し、ボルトを付ける場所の穴あけをします


この部分を切り取らず蓋を付ける事も出来ます

























配線にターミナルを取り付けますが、必ず半田をしてシリコン等で防水をします



























半田や防水をしないと海水が直接かからなくても湿気で空中放電し、配線が腐食します(°°;)




これも電飾の一種かな!?(不明)


























この画像は、たった3ヶ月でここまで配線が腐食した状態です


























最近の電動リールは高出力なので意外と消費電流が多いです!



例えば私の使用するSEABORG270MMは、最大消費電流は20Aです!




通常よく使用する配線(1.25㎟)では許容電流が不足して配線が熱を持ったり、電圧降下により、最悪はモーターの損傷となってしまいます( ̄Д ̄;;



最低でも2.0㎟の配線を使用して下さい



配線の太さと許容電流が記載されているサイト(詳細クリック)ですので参考にして下さい


配線が腐食してくる事を考えればこの1.5倍ぐらいの太さを使用する位の余裕が欲しいですね(^▽^)/



ヒューズの代わりにブレーカーを取りつけている方を見かけますが、交流用(AC)のブレーカーをボートの直流(DC)に使用しても、相当大きな電流が流れたとしても落ちません



直流専用を使用するか交流、直流関係の無い無難なヒューズを使用しましょう








完成です



























出来るだけ海水のかからない場所に取り付けスプレーグリスやCRCをかけて油分を塗布しておくと長持ちします



これは、後ろのステアリングボックスの物入れに取り付けた旧バージョンのコンセントです


このタイプのケースはボルト間の間隔があまり多くとれませんでした




























此方は、船尾のスパンカーの下に生簀ポンプ用に取り付けたコンセントです




























取り付けは簡単に取り付け、取り外せる様に強力両面テープで付けました



安く作れるので私の艇には全部で4箇所取り付けています(o^-^o)




お金持ちは15倍ぐらいする既製品を取りつけて下さい(笑)





2010年1月24日  長潮 投稿者 setonouminchu
鯛釣り!

先週の17日は結構釣れたと聞き小豆島に鯛釣りに・・・



ただ、今日は潮がイマイチヽ( ~д~)ノ



下げ潮は南の方が良いのは分かってはいるが・・・鯛釣りはそんなに好きな方では無いので手抜きの一番近い場所に・・・(笑)



案の定、全くアタリ無し・・・(゚_゚i)



そろそろ潮止まり



このままでは、ボウズ確定!?



この時点、先週昼までで40匹以上釣った寺田氏も6匹だけ!



ヤブトラマンも1匹だけ!



鯛釣り名人でもダメな日だから、鯛釣り苦手な私には当然無理!





晩御飯のおかずだけ確保にガシラ釣りに変更(^▽^)/





上げ潮にかわったので再度、鯛釣りに・・・




昼過ぎまで頑張りましたが、やはりアタリ無し!?



諦めて帰ります(|||_|||)



私が帰ってから30分後にプチ時合が有ったそうです!



余程、鯛には見放されているようですね~..( - -)



今日の釣果です!



こんだけ~(_ _。)




















2010年1月22日 投稿者 setonouminchu
4ストの点検・整備 後編

前回の続きです



アノードは、これだけでは有りません!?



メーカーや馬力によっても違いますが、他の場所にも取り付けて有ります!



このエンジンは、赤いラインで囲んだ場所に有ります!
























その部分を外した所です
























2ストと違い4ストは熱により電蝕を引き起こし易いだけでは無く、冷却系統の通路が狭い場所は冷却水の流速が早くなる事で、静電気が発生し更に電飾を引き起こします(・・;)



カバーの裏側に小さなアノードが3個取り付けて有ります

























初期のタイプには取りつけて有りません!



改良された部分ですね(^▽^)/



新品と交換した全てのアノードです




ケチると・・・ん十万円の修理代になりますよw( ̄Д ̄;)w


























次は、タイミングベルトの張り具合の調整です























矢印の部分のボルトを緩めて調整します



他のメーカーは、車のエンジンを流用しているので自動調整のチェーン駆動です!



今時!?タイミングベルト!!と、思いますが、船外機の場合、ベルトが切れたという事は聞いた事が無いし、ヘッド単体でエンジンから外す事が出来るので整備性はこちらの方が良いですね(゚▽゚*)♪




これで、4ストの点検・整備は終わりです!




ブログを見て船外機専門ですか!?と、思われた方もいるかも知れませんが、他にも色々な仕事をしていますよヾ(@~▽~@)ノ




例えば・・・こんな仕事!?








































ディーゼルの修理やプロペラ廻りの修理なんかもね・・・



船の事なら何でもやってますよ(^◇^)/ 






2010年1月18日 投稿者 setonouminchu
4ストの点検・整備 前編


今回は、4ストの点検・整備です



2ストと違い4ストのエンジンの構造は複雑で、ある程度の整備も必要です



依頼されたエンジンは、4スト115馬力です


























現在の使用時間は、約400Hです



実は、この艇のオーナーは当メンバーのT氏です



80H使用していた中古のエンジンを搭載した中古艇を1年前に購入したようです



整備内容ですが、グリースUP、ギヤオイル、エンジンオイル及びフィルター交換等の簡単な作業は、今回は省きます





先ずは、インペラの交換!



使用年数2年程度でインペラの交換は早すぎると思うのですが、オーナーの依頼なので・・・
























予想通り、インペラの方は、全く問題なしですが、ドライブシャフトの回転をインペラに伝える為のキーが少し消耗しています

























ただ、この程度なら問題は有りません(^▽^)/




次は、スパークプラグとアノードの交換!




シリンダーヘッドに付いています























4気筒なのでプラグが4本、アノードがヘッドに2個とシリンダー側に1個で合計3個付いています



プラグの新品と付いていたものですが、かなり消耗しています


























多分、中古で購入した時に新品に交換していると思います



最近の船外機は電子制御の燃料噴射式を採用している為、燃料が非常に薄く、おまけに車と違い高回転を常用域にしているので、300H程度でプラグが消耗します



200H以上使用していたら、交換した方が良いですね(^ー^* )




以前に聞いた話では、船のエンジンの100時間は、車に換算すると10万km位の走行に相当すると・・・



例えば、このエンジンで姫路から明石まで往復すると約70Lです



距離は往復で約80kmリッターあたり1.14km程度です



燃費だけで比較したらF-1より悪い!Σ(T□T)



使用時間はスローを除けば約2H



この115馬力のエンジン排気量は1800cc



1800ccの車で高速走り70Lのガソリンを使用するとします



今時の車ならリッターあたり15km走るとすれば、1,050kmも走れます!




ガーーーン!(´Д`|||)



姫路から鹿児島(780km)を越えて海の中やんか!



やはり、この船の場合でも1Hは軽く車の500km以上に相当します!



船、乗るのやめよ~っと(笑)






これは、取り外したアノードです
























消耗していない様に見えても材質が変わってしまっています



アノードは、4ストの場合、非常に重要で、この部品を交換しないと数年で、この前のブログで書いたヘッドの交換やシリンダーが腐食してASSY交換をしないといけなくなってしまいます



現実、エンジン内部の水洗いやアノードを交換していないエンジンは早いもので、4年程度でシリンダーやヘッドの穴開きやクラックが入ったりしています!





アノードだけでも交換可能ですが、キャップ、OリングとASSY交換しても価格差は100円程度しか変わりません!



外す工賃を計算すればASSYの方がお得です(^―^)



このアノードを数年してから外そうとすると塩が噛んで外せなくなってしまい専用工具を必要とします!



Oリング部分にグリースを塗っておけば簡単に外す事が出来ます
























このエンジンにはグリースが塗って有ったので簡単に外す事が出来ました!d(^^*)



エンジンが新品の時にグリースを塗っていたり、マメに整備されていたエンジンは後の整備の時も簡単に済みます




この中古艇を販売した西の方の業者は、中古艇では西日本一、若しくは日本一の販売量を誇る有名な業者です!



兄が社長で弟が整備を担当する常務(多分)ですが、私の知る限りではマリンメカニックとして整備の腕はベスト3に入ると思う確かな技術の持ち主です!(*^ー゚)b



その代わり社長は、いい加減ですが・・・(笑)



こんな業者の販売した後の艇を整備するのは、し易くて良いですね~o(^▽^)o



ここまでは、素人でも簡単な作業ですが、ここからはチョット技量が必要となります




続く






2010年1月12日 投稿者 setonouminchu
2ストと4ストの違い (後編)



前回の続きです



1月4日に初釣りに行きましたが、欲を出して大物釣りに行ったのでボウズでした


遊びすぎたので今回、真面目に仕事のブログです





ヘッドを組みつけていて困ったのがこれ!
























バルブの擦り合わせ作業は、コンパウンドを使用してするのですが、

昔と違いコンパクトになった最近のエンジンは、

隙間が狭くてドリルで回して擦り合せしようとしましたが工具が入りません
(´ヘ`;)



















本当はドリルを使うと傷になってしまうのであまり良い方法ではありません





かと言って、全部で16個も有るバルブを画像の様な工具で一個一個を手作業でやっていたら相当の時間が掛かります


























工具を借りようと知り合いの自動車屋さんに何軒か聞いてみましたが・・・



今時、そんな作業する事が無いわ!とか、車でエンジン壊れたら中古に載せ替えやって言われました(´Д`;)



最近の自動車業界は壊れたエンジンは修理せずに、

O/Hしているエンジンを載せ替えるらしいが、

マリンの業界では、そんなエンジンの販売は有りません!





これから、こんな修理も出て来るかと思い専用工具を買いに行きましたε=┏( ・_・)┛



昔なら、35万円位した工具ですが、現在は輸入品で格安にて販売していましたよ!



エアーでバルブの擦り合わせをする工具です!




























これを使えばスピードは、大げさに言って100倍です(o^∇^o)ノ


























擦り合わせしていて不良品を見つけました( ̄0 ̄;



新品でも、よく見ないと不良品が有ります!


























擦り合わせも終わり、隙間の調整!



ヘッドを外した状態なら一度に全て出来るので簡単です!

























精度が良くなっているので、再調整するバルブは少ないです



バルブ研磨をするとシムが大幅に変わってしまいます




新品のバルブを使用する方がシムを再使用出来るので、かえって安く付きます




基準値に入るシムを入れ替えて使います



























再使用して基準値に入らず交換したシムは5個でした!



ここで・・・シムにはサイズが記載されています



通常は100分の1mm単位のマイクロメーターで計測しますが、最近はデジタルノギスで十分です(゚∇^d)



通常のノギスは10分の1mm単位!










































見間違いが無いだけデジタルノギスの方が良いかも・・・




隙間調整は、例えばIN 0.220.28mmの調整値の場合、

中間の
0.25mmに調整するようですが、

私の場合は、広めの
0.26mmから最大値の0.28mmに調整します



経験上、広めの方がタペット音は高いかも知れませんが、エンジンの調子は良いと思います(o^-')b



最近のエンジン部品は、精度や耐摩耗性が良くなっているので、カムやリフター等の部品磨耗によってのバルブ隙間が大きくなる事は有りません



バルブ隙間の調整も終わりバルブを組み付けた所です
























此方は、反対からの画像























シリンダーに組み込み、タイミングチェーンを取り付けた画像です


























後は、本体に組み付けるだけ



























オイル交換は、マメにしていた様です



オイルパンの内部は洗浄すると綺麗になりました(^▽^)/


























全て完了です!



ネジはちゃんと締めたかな!?



A社の2ストエンジンなら2馬力から200馬力まで、

例えばネジの
1本を一目見れば、そのネジが何処に使用しているか分かりますが、

4ストエンジンの大きな修理は、やった数がすくないので、まだ自信無いですね(-。-;)



何とか・・・余っているネジは有りません(笑)




オイル漏れはないかな!?



タイミングは、ちゃんと合わしているかな!?



タイミング間違うと4ストエンジンはバルブが当ってアウトです( ̄x ̄)




分解したエンジンを始動する時が、いつもドキドキします((o(゚▽゚○)(○゚▽゚)o))




スターターを回すと・・・




あれ!?セルが回らない!?(汗)





スターターの配線忘れていました( ̄Д ̄;;




最近のエンジンは、センサー等の配線が多くて見た目、複雑です!





無事、エンジン始動!



オイル漏れ等も無く、順調に試運転です(^▽^)



























配線の先には、これを接続!?




























エンジンのコンピューターとパソコンを繋ぎ調子の診断です



これは、拡大画像!





















このページは、今までの回転数別の使用時間が分かります



このエンジンは、スロットルを戻してもスロー回転の落ちが悪かったのですが、診断によってスロットルセンサーが調子悪いのが分かりました




調整しましたが、今回の修理とは関係なく、以前からの症状の様でした!



他にも、過去の異常症状!?



例えば、オーバーヒートの履歴等も確認できます!



ハイテクになりセンサー類の診断は簡単になりました



A社、B社、C社共に呼び名が違いますが、同じ様なシステムが存在します



現在、このエンジンは、修理してから3ヶ月以上経っていますが、調子良いようです



ある程度のエンジン知識がある方なら、画像を見て、修理の原因が何であったか分かると思います




2ストと違い、燃焼温度や排気温度の高い4ストは、ヘッド、マニホールド、オイルパン等が高温にさらされているので、アルミの腐食が早いです



今回、修理したB社のエンジンだけでは無く、A社やC社の4ストエンジン共通の問題です



熱により、電蝕も誘発している様です



同じクラスの2ストエンジンは10年以上、殆ど故障も無く、修理になっても、これ程に高額な部品代が発生しません!



熱対策が、各メーカー共通の課題の様ですね




現在まで各メーカーのエンジンの調子を見て来ての正直な感想は・・・



アルミ技術が良く、耐腐食で一歩リードしていて、船外機専用設計(修理がし易い)のエンジンがA社!



車の排ガス規制などのノウハウや車の部品を流用し、早くからコンピューター化したのは、B社とC社!





4ストに載せ替え!



貴方は、どちらのメーカーを選びます!?(?_?)






2010年1月8日 投稿者 setonouminchu
2ストと4ストの違い(前編)



仕事の師匠から電話が有り・・・




師匠 〔最近、釣りのブログばかりやけど仕事してるのか?〕



私 〔当然、やっていますよ! 本業の漁業を本格的に副業のボート屋の方は気が向いたらたまに・・・〕



師匠 〔ドアホー! 頼んだ仕事もちゃんとしておけよヾ(。`Д´。)ノ〕



私 〔へーい、やっときま~す(・o・)ゞ〕





との事で、久しぶりに仕事のブログを書きま~す



先日、偶々同じような修理が重なりました



この同じような修理の大きな違いは2ストエンジンと4ストエンジンです



2ストエンジンの症状はオーバーヒートブザーがちょくちょく鳴りヒート現象です



水の上がりは悪い方では無くシリンダーヘッド内部の塩詰りが考えられるので、ヘッドASSYを外します



この画像はヘッドを外したシリンダー側ですが13年で使用時間350Hのエンジンとしてはまずまずで綺麗な方です

























此方はヘッド側ですが、塩が乾き固まりヘッドを通る冷却水の通路を塞ぐ寸前でした(-。-;)























特に印をした部分の腐食が進んでいるので、このまま使用しているとヘッドに穴が開きシリンダー内に海水が入りエンジンの不調や最悪はシリンダーとピストンが錆びコンロッドが折れてシリンダーを突き破るといった事も過去に有りました・・・(゚_゚i)




























新品の部品と古い部品を比べると違いは一目瞭然(⌒∇⌒)

























同時にヘッド以外で痛んでいる消耗部品等の交換も必要です

























此方はインペラー部分を取り外す為にドライブASSYを分解した所です。
インペラーはゴムの材質ですが、このメーカーの部品は
10年以上使用しても滅多なことで破損や劣化する様な事は無くなりました



ただ、使用時間が少なくても46年に一度の交換を薦めします(^-^)p




交換は素人でも簡単に出来そうですが、インペラーのキーを外す時に特殊工具を必要とはしませんが、意外に硬く外すのを失敗すると後で泣きを見る事になるのでご用心を・・・

























組み終わり試運転をしている所です




















エンジンの機種によっても違いが有りますが、この機種はインペラーを交換するとスローの時でもパイロットから出る水が水面に当りジャーと音の出る位に出るのが
GOODです(o^-')b





今回修理したエンジンは
2スト115馬力のエンジンで、船外機の販売数では世界でトップを誇るメーカーです



このメーカーの2ストエンジンは、完成度が完璧なほどの領域に達している為、

不良燃料や長期の保管でのキャブの詰りでキャブ
O/Hをする位で最近では、

ほとんど故障らしき故障は有りません
(゜O゜)



ピアノも作っていたこのメーカーをAとします



次に登場する船外機Bはバイク、自動車、組み立てハウスまでも販売する

エンジンメーカーで
A社と共に船外機では2スト及び4ストの製造販売までするメーカーです



当社は、この二社の船外機を扱っています(^―^)



他にもバイク、自動車、ロボットまで製造する4スト船外機専門のCも有りますが、

このメーカーのエンジンの構造は自動車と同じで他社のパテントに触れないように

独自のエンジン構造の為、整備する側からすると非常に複雑に作っているのと、

過去メーカーが販売不振やクレームが多発すると

表向き(販売店に全てをお任せする)と言って市場からメーカー直営のディーラーを

撤収させた無責任な販売のしかたをした事が過去二度以上あるので

当店では販売したエンジン以外は修理及び販売は、現在していません;´Д`)



他にも
2スト主体で、4ストのエンジンバリエーションは少ないですが、

消防車のポンプで有名な
Dの船外機メーカーも有りますが、

マイナーやモデルチェンジは少なく、

昔からエンジン自体もシンプルで調子よく、

部品の供給も早く私、個人的には好きなメーカーです(・∀・)


今回紹介したメーカーはすべて国内メーカーです




こうしてみると全てがバイクを製造した若しくは製造していたメーカーで、

ここに記載していないバイクメーカーの
KAWASAKIも過去には船外機を製造しています






お客様からシリンダーに海水が浸入するとの修理の依頼を受けました!(^-^ゝ



調べてみるとエンジンオイルが乳化しオイル量も増えていました!Σ(・ω・;|||







































エンジン内部に海水が混入しているようです



自動車やディーゼルエンジンと違い船外機の冷却には海水を使いエンジン内部を直接冷却しています



海水がエンジン内部に入っているので、

このままにしておくとエンジン内部が錆びてしまうので

早急に原因を探し修理しなければいけません(;~〓~)




当社では、このメーカー(B)のエンジンを販売し現在4年程度経過しましたが、

この修理のエンジンは元々、他店の販売したエンジンで製造が
2002年なので

既に
67年経過しています



A4スト船外機も早いものだと4年程度でヘッドG/Kが抜けて

海水が混入しオイルの乳化したエンジンの修理経験が有ります




ヘッドカバーを外した画像です
























ヘッドASSYを外そうとしましたが、

他のメーカーはタイミングベルトがエンジン上部にあり

エンジンを載せたままヘッド
ASSYを外す事が出来ますが、

このメーカーは自動車のエンジンを使い、上から
1番シリンダー、2番シリンダーと

順番こそは他社と同じですがタイミングチェーンがシリンダーの下に有り、

自動車のエンジン前部を下向きに載せているかんじで

ヘッドを外すのに一旦エンジンブロック
ASSYで外さなくてはいけません・・・(゚_゚i)



シリンダー
ASSYを外すためにボルトを緩めているとボルトの隙間からオイルが漏れてきました

























取り付けのパッキンが漏れているのかな!?



ガスケットだけならたいした事ない修理かなと思った瞬間でした(^▽^)/



シリンダーを外した下側に有るオイルパンです




この状態を見ても漏れている箇所が特定できませんでした!?

























此方は、外したシリンダーを下からみた画像です




このメーカーの特徴として、

2
ストより遥かに重い4ストエンジンの重量のデメリットを解消する為に、

クランクシャフトのセンターとドライブシャフトのセンター間に

ギャーを使用し重心位置を船外機前方にもっていっています


























外したシリンダーASSYを分解し、ヘッドとシリンダーを切り離した状態です






































ヘッドガスケットの取り付け面のアルミが腐食し少しずつ漏れているのか?



ヘッドガスケットを交換すれば直るかな!?



分解した当日は確実な原因が特定出来ていませんでした( ´△`)



翌日、お客様にエンジンの状態を見て頂き、

修理をどの程度までするか相談しようとエンジンを見ていてビックリ!!(・oノ)ノ





この画像は、分かり易いようにする為に放置し、分解してから3週間程度経過したヘッドです


酸化が進みクラックの場所がハッキリ浮き出ているのと、

1番、2番もヘッド面の腐食からガスケットが漏れて

シリンダー内に海水が混入した痕が有り、錆びています


























此方は、排気熱で酸化、腐食した部分

























1番と2番のバルブ部分で時間が経つと塩分が浮き出てきています



シリンダー内で混入しているのでエキゾーストバルブ側が錆びていますね!




























クラック部分の拡大です



これ位になるとハッキリ分かりますが、分解してスグの時は確認し難いです




























今回、クラックが入り大量の海水がシリンダーに入りましたが、

ガスケット面からは以前から少しずつ混入していたと思われます




こうなるとヘッドASSYの交換かエンジン(船外機)自体の交換かになりますが、

今回ヘッドのみの交換修理となりました




ヘッドを交換するとなるとバルブの入れ替え及び調整をしなければいけません



ヘッド自体を交換すると全て調整をやり直すのですが、

最近のバルブは強度も増しているし、

新品のヘッドは切削精度が昔と比べて格段に進歩していると思うし、

タペット隙間もそんなに大きく狂う事もなさそうなので、

今までの位置をバラバラにせずに元のバルブ位置を確認しておき同じ位置に組み込みます










































新品と古いヘッドを並べた画像です




























先に触れましたがA社、B社の大型船外機の4ストエンジンの歴史はそんなに古くなく、

これまでの大きな故障の経験はあまりありません

私は
C社の4スト90馬力エンジンをオーバーホールした事が有るぐらいです



ただ、その時のエンジンはSOHC2バルブと今回のエンジンより構造は簡単でした





私は、この業界に入るまでは自動車ディーラーに勤めていました



当時C社を除き、普通2ストガソリンエンジンが主流だったボート業界と違い

自動車業界は
4ストエンジンが当たり前!



特に私の居たトヨタカローラは、当時OHVのオーソドックスなエンジンから

SOHC
DOHC2バルブ、4バルブ、キャブ、EFIの電子制御、ディーゼルエンジン等

ターボエンジン以外は殆ど揃っていたので大変勉強になりました




ただ、エンジンを消耗や故障で分解する事は滅多に無く、

実際分解したのは自分の車やバイクをチューンナップする為に分解した位です




過去、4スト4バルブDOHCエンジンを分解したのは自分の乗っていたバイクでヘッド、

ピストン、クランク全てをオーバーホールした事が有ります




これが、そのバイクでホンダのCB1100RDです


このバイクの前に乗っていた
CB750FBも同じエンジン構造でした


バックは道東の麦畑で、北海道にツーリングに行った時の写真です



時間が出来ればブログで趣味のコーナーを作ろうと思っているのですが、

中々、時間が無いですね
(~∀~||;)


























当時は4スト4バルブDOHCとなるとレーサーレプリカや高価な車、

バイクだけでしたが、燃焼効率が良いので、

排ガス対策や燃費に有利との理由で、今や市販車で当たり前のエンジン構造です




つづく






2010年 元旦 投稿者 setonouminchu
謹賀新年! 


明けましておめでとうございます



新年のニュース番組も不景気の言葉で始まりましたね~(^▽^;)



海の上から初日の出でも見ようかと思いましたが、海は大荒れ!

























去年、釣りに行き過ぎているので経費節約(笑)



近場で初詣!



























他の神社も見たけど、いつもの年より人が少ない様な気がします



更に西に走ると


























































お気に入りの場所に行ってみると・・・


























空気が澄んで見晴らしは良いけど、明石の橋までは見えないね!(-ω-i)




これぐらい景気の見通しも良ければいいけど・・・



商売の方も相当、頑張らないと生き残っていけないね~(´Д`;)ゞ





ブログも二年目に入りました!



それなりに頑張りま~す(゚∀゚∩



それなりって・・・





       
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